第9回日本AS研究会学術集会

平成11年10月30日(土)・名古屋エーザイホール


開会の辞            会長 松井宣夫

一般講演1           座長 種田陽一
  1. ASに対する人工股関節置換術の小経験

    名古屋市立大学医学部 整形外科  川西利幸 ほか

  2. ASの股関節障害と治療

    国立名古屋病院 整形外科  浅井富明 ほか

  3. 外傷性の頸髄損傷をきたした強直性脊椎炎の1例

    日本大学医学部 整形外科  杉本和隆 ほか

  4. 強直性脊椎炎を伴った脊椎損傷の3例

    弘前大学医学部 整形外科  小野 睦 ほか


一般講演2           座長 小松原良雄
  1. 第2回全国規模ASアンケート調査の中間報告

    日本AS研究会世話人  福田眞輔 ほか

  2. 男性AS患者におけるアンドロゲン受容体遺伝子GAG反復について

    滋賀医科大学 整形外科  森 幹士 ほか

  3. 約30年経過後、再燃した強直性脊椎炎の1例

    国立名古屋病院 整形外科  千田豊彦 ほか

  4. 虹彩炎、ぶどう膜炎をきたしたASの1例

    上人病院  神宮政男


特別講演1           座長 七川歓次

 「強直性脊椎炎とその関連疾患の病理」

愛知医科大学加齢医科学研究所 運動器病態部門・客員教授
青木重久 先生


特別講演2           座長 松井宣夫

 「Arthroplasty for stiff knee and stiff hip」

Biomechanical Research Laboratory Missouri Bone
and Joint Center Barnes-Jewish West Country Hospital
Leo A. Whiteside, MD


主題1  AS以外のseronegative spondyloarthropathyの診断と治療
                               座長  松本美富士
  1. 多発性血管炎様の多彩な臨床症状を呈した血清反応陰性仙腸関節炎の1例

    行岡病院 内科  古満 豊 ほか

  2. 外傷が誘因となったSNSAの2症例

    天理よろづ相談所病院 内科  八田和大 ほか

  3. 項尿酸血症および関節炎を併発した尋常性乾癬の3例

    福井医科大学 第一内科  吉尾伸之 ほか


主題2  Reactive arthritisの診断と治療
                           座長  福田眞輔、斉藤輝信
  1. BCG膀胱内注入後発生した多発関節炎の1例

    東京厚生年金病院 整形外科  矢部裕一朗 ほか

  2. 癌関連関節炎(Carcinoma polyarthritis)の2症例

    順天堂病院医学部 膠原病内科  小林茂人 ほか

  3. 咽頭炎に続発した反応性関節炎の家族内発症の2症例

    柳橋病院 内科  浅川順一 ほか

  4. 最近経験したPost-streptococcal reactive arthritis(PSRA)の 2症例

    順天堂大学医学部 膠原病内科  田村直人 ほか

  5. Human Parvovirus B19感染による関節症状の臨床的検討

    愛知県豊川市民病院 内科  松本美富士 ほか



学会印象記

事務局長  井上 久


 毎年、内科医の発言者・参加者が増え、本学会名の名称は、 「AS研究会」よりは「なんだか訳のわからない脊椎・関節炎を 語り合う会」の方がいいんじゃないか?といった印象です。 ニキビ、ムシ歯、咽頭炎、BCG、外傷、下痢(様々な原因による 大腸炎)、STD(性行為感染症)、ウィルス肝炎などに伴う 脊椎・関節炎、そして、もしかしたら、ただのカゼの時に、あるいは 癌患者にみられる関節痛も……と、わがASの親戚にあたる病気が 世の中にはまだまだたくさんありそうなことがわかってきました。 いずれも軽症で自然治癒する場合が多いようですので、見つからない (診断されない)だけで巷には実に多くのASの仲間がいると 推察されます。と言うことは、これまで「脊椎や関節の症状がある ので整形外科の病気」と言われていたものが、今後、内科医や 免疫学者の参加により、21世紀には主役になりそうな勢いの症候群 ではないか?ということになります。
 今回は若手の内科医の活躍が目立ち、実に頼もしい限りでした。 しかし、全参加者数は30〜40名と、何千人も集まる「日本リウマチ 学会」に比べると実にささやかな会であり、我が国ではまだまだ この分野に興味を持つ医師が少ないことを物語ります。

 同時に、これまで脊椎や関節の専門科といわれてきた整形外科医 の出番は、最初の窓口(関節症状で発症するため)と最後の処置 (手術)だけになってしまうようにも感じました。本疾患群の 治療で大切な位置を占めるリハビリ部門も、やる気ある勉強家の 若手理学療法士にとって替わられることでしょう。

 ところで、AS患者の交通事故や転倒による脊椎・脊髄損傷の 症例が発表されましたが、中には死亡例もあり、“固いけど脆い 脊椎(関節)”を持つ我々AS患者は、一般の人よりも特に怪我 に注意しなければならない、そしてそれを少しでも予防するには、 日頃から、痛みに負けずできるだけ体を動かして、筋力、骨量、 柔軟性、俊敏性などの維持に努める必要があるということが 改めて浮き彫りにされました。


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